【流山市】人口流入は増えているが…。危機感を覚えた三苫さんが「流山クリーン活動大作戦」をはじめたきっかけとは?
流山市在住の三苫周平さんは、街の清掃、地域のコミュニティづくり、市民活動団体の応援として「流山クリーン活動大作戦」という名の活動をこれまで4回実施してきました。ゴミ拾いの他、サッカークラブチームとの交流やワークショップ、ステージイベントなど、毎回ユニークなイベントも合わせて行っています。今回は、そんな三苫さんにインタビューさせていただきました!
ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。
父親の仕事の都合でタイで生まれました。その後、ネパールやタンザニア、アメリカなど、父親の転勤以外にも留学や就職などで多くの期間を海外で過ごしてきました。
日本在住期間の中では、九州が一番長く、“おまつり好き”や“親戚や地域とのつながりが強い”といった環境もアイデンティティの形成に影響しているのかなと思っています。
ー流山市にはいつから在住していますか?
流山市には2019年に引っ越してきて、現在4年目となります。普段はIT関係の仕事の傍ら、地域活動や市のホームぺ―ジ作成サポート(※1)などを行っています。プライべートでは4歳と7歳の2児の娘の父親でもあります。
※こちらはすでに終了しており、現在の流山市ホームページに反映されています。
ー活動を始めようと思ったきっかけはなんですか?
熊谷知事(現千葉県知事)との出会いが大きなきっかけです。熊谷知事が行っていた県知事選の街頭演説を偶然耳にし、コロナ禍でも子どもたちの活動をできる範囲でサポートしていくその姿勢に父親としても感銘を受けました。その際、応援演説に来ていた井崎市長(流山市長)とも直接話をする機会があり、流山市のことを知りました。そこから自分なりに感じていた「人口流入は増えているが、流入後のサポートが足りていないのではないか」「市のホームページには改善の余地があると思う」などといった想いも伝えていきました。
その後、市民公募でホームページリニューアルに向け、有識者が集められ、自分もその一人として携わらせていただきました。自分の持っているスキルで喜んでくれる人がいること、普段住んでいる地域に貢献できたことなど大きなやりがいと感じ、他にも自分にできることはないかと考えるようになりました。同時に2児の父として危機感も覚え始めていました。
ー具体的に抱いた危機感とは?
人口増加率が六年連続で全国一位になるなど、注目を浴びている流山ですが、10年後はどんな様子になっていると思いますか?あくまでも私自身の予想ですが、
特に、共働き世代が増えている現在、他人との触れ合いが昔よりも減ってきています。移住者の多い流山市では地域の人と新たな関係を気づいたり、コミュニティに加わるきっかけに悩んでいる人もいます。実際に過去に行われた「流山ってどんなまちですか?」といったアンケートでも「地域コミュニティが良い」と感じている人の少なさが顕著に表れていました。
また、同じように危機感を抱いていたり、想いはあるけど、行動にうつせていない人を巻き込んで井崎市長にプレゼンを行ったり、オンラインセッションを開催し、少しずつ活動の準備をしていきました。
ーこういった部分が「流山クリーン活動大作戦」のベースになっているんですか?
はい、こういった背景をベースに主に3つのコンセプトで活動を立ち上げていきました。
- 市民の意識改革
- 市民団体の応援
- ご近所づきあいの構築
応援したい市民団体を活動に巻き込んでいくことで継続的な活動をサポートできればと思っています。子どもたちの今や未来に貢献するという想いは共通認識としてしっかり確認しています。「流山クリーン活動大作戦」を通して、地元に愛着をもってもらえたり、人と人をつなげるきっかけづくりになれば嬉しく思います。2024年8月時点で4回の開催実績がありますが、毎回プラスαで楽しめる活動を考えながら企画をしています。
ー反響はいかがですか?
「最初はしぶしぶ参加していた子どもも最後はいきいきとゴミ拾いをしていました。イベント参加後は、街中のごみも積極的に拾うようになりました」「イベントを通して新たな出会いができ、感謝しています。ごみ拾いをしながら、自然と会話が広がりました。」「夫婦で参加しましたがとても清々しい時間でした。また参加します!」「今まで知らなかった市民団体を知り、流山市民であることを誇りに感じました。」などなど、予想以上に嬉しい声をたくさんいただきました。
ー最後に今後のイベント予定があれば教えてください。
次回は2024年9月28日(土)に「流山クリーン活動大作戦~流山の中心で愛を叫ぶ~」の開催を予定しています。これまでは「イベントに来てね!」といったスタンスでの参加者と主催者間のやり取りでしたが、今後は市民自律型イベントを目指していこうと思っています。
市民がみんなの街、近所を清掃。流山市民で各エリアで同時開催。清掃後は流山の中心の流山セントラルパークの運動公園みんなで集まり、お疲れ様!頑張ったあなたに非日常体験を!子供だけでなく、大人も高齢者もみんなで楽しむ!そこにあるのは地域を愛する心のみ!
イベント詳細や参加申し込みについては、公式インスタグラムでも最新情報を発信予定とのことですので、興味のある方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?
三苫さん、インタビューご協力ありがとうございました!
森のまち広場はこちら↓